日常に溢れるメッセージ

日常に溢れる様々なメッセージを綴ります

誰の為の言葉か ✾飲食店でのクレーム✾


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実家に帰ると
晩ご飯は必ず決まったお店で外食します

 

両親はそれをいつも楽しみにしているので
特別な時間です

 

 

ですが先日
私が椀の汁物を飲み干した時に
何かが口に入ってきました

 

取り出すと金たわしの欠片

 

あら

これはこれは…

と思っておりますと

 

「店員さんに言おうか?」


と母親が私に尋ねます

私は


「いいよ 言わなくても」


と答えました

 

しかし

 

「やっぱり言おう

そうじゃないと

せっかくコロナの制限が解除されて

ようやく普通に営業出来るようになったのに

次のお客さんに同じ事が起きたら大変な事になる

そうでなくても

これまで頑張って辛抱してきたのに」

 

と母親

 

確かにそうだ

 

異物がありました

と報告される事のダメージよりも

こんな些細な事で

知らない事で物事が大きくなって

これまでの辛抱も虚しく泡になる事の方が

このお店には影響が大きい

 

そう考え直してお伝えする事に

 

 

先ずはアルバイトの女の子に

こっそりとお伝えしたのだけれど

その女の子もしっかりしていて

ちゃんと店長に速やかに報告に走ったんですよ

 

私達は帰るところだったので

そのまま会計へと向かうと

店長さんが出てこられて

深々と謝罪をしてくださいました

 

お支払いの免除を申し出てくださいましたが

こちらの意向としてはそれを望んでおらず

せっかくこれまで頑張って辛抱を重ねて来られて

通常営業が出来るようになったのだから

次の方に同じ事が起こらないように

今後注意していただいたら良いと

だから今回もお支払いはさせていただきます

と母親がお断りし

またまた深々と謝罪をしてくださり

こちらもお支払いをさせていただきました

 

 

私の母親は

以前に食品加工の仕事をしておりまして

こういったクレームも何度も受けていたそうです

 

どんなに注意して作業しても0にするのは難しく

隙間をくぐり抜けてしまいます

 

なので

こうして申し出てくれる方が有難いんだよと

教えてくれました

 

 

言い難いなと思う時

それは

 

 

誰の為を思っての言葉か

 

 

というのを大切にしなければなりません

 

 

相手の為か

自分の保身の為か

 

言い難い事というのは

その壁が大きく立ちはだかります

 

同じ業界にいた母親は

私が見た想像の世界の

もっともっと先を見通して

静かにそっと行動しました

 

カッコいいなぁとかんじました

 

 

 

と同時に

 

 

自分が精通している事に対しては

人は

とても大きな視野で

俯瞰した見方で

物事を捉える事が出来るんだなと

改めてかんじました

 

だからこそ

 

相手が誰であっても

学ぶ事は沢山あるし

相手も私から

学ぶ事が沢山あるんだろうなと

 

 

様々な特性

多様性があるからこそ

私達はお互いに補完しあってるんですね

 

不完全である事こそが

完全体である

 

 

そんな事を思った晩ご飯タイムでした