先日は大学のセンター試験があったようですね
そうとは知らずその日
センター試験会場に向かう学生達に混じって
私も同じ方向に歩いていたんです
期待と緊張が入り交じる中
初々しい面々に
可能性の光が溢れているのをかんじていました
私は途中で違う方向へ足を向け
どんな氣持ちなんだろうなぁ
などと思い馳せながら歩いておりましたら
「すいません」
と後ろから声をかけられました
振返るとそこには
学生服の坊主頭の青年が
「落としましたよ」
と私のストールを差出してくれたんです
いつの間にか落としていたんだろう
全く氣付いてませんでした
ありがとうございます
とお礼を言って受取りましたら
そそくさと
彼は来た道を引き返して行きました
試験に向かう前だというのに
私がストールを落としたのに氣付いて
追いかけて来てくれたのかと思うと
その優しさと心遣いが嬉しくて
胸が温かくなりました
彼がこのセンター試験で
これまでの頑張りがしっかり発揮されますように
と祈りました
未来ある若者の美しい心に触れた
そんな朝の出来事でした