短氣なバラモンが
多くの人の眼を開くブッダに嫉妬し
罵詈雑言を浴びせかけました
一通り言い尽くした後に
ブッダが言いました
「もしあなたが客人に用意したお食事を
客人が食べなかったとしたら
そのお食事は誰のものになりますか」
バラモンが答えます
「それは用意した私のものだ」
再びブッダが尋ねます
「ならば
そのお食事をどうしますか」
「私が食べるだろう」
バラモンが答えます
そして
ブッダが言いました
「もし罵る者に罵りを
怒る者に怒りを
言い争う者に言い争いを返したならば
その人は相手からの食事を受け取り
同じものを食べたことになる
わたしは
あなたが差し出すものを
受け取らない
あなたの言葉はあなただけの物になる
そのまま持って帰りなさい」
(罵倒するバラモンとの対峙 サンユッタ・ニカーヤ)
様々な事に当てはめて捉える事が出来る
ブッダの有名なお話
もう一つ
小我により
周りに迷惑をかけ
悪びれもせずにいる者がいたとして
何か懲らしめたい氣持ちが生まれるかもしれないが
ソレが恥ずべき事と知らずに
こうして生きているだけで
彼は既に罰を受けているも同然
同じ事を繰り返す事で
何度も恥を晒す事になる
それはもう
そのものが罰ではありませんか
我々が手を下さずとも
自らによって
自分を罰しているです
慈愛の眼で
ただ
見守れば良いのです