この世の中は
二極で成り立っていて
一方が存在する時
同時に対極の一方も存在するものだ
右が存在する時
左も同時に存在し
前が存在する時
後ろも同時に存在する
そして
上がれば
下がる
地域活性化の取組に参加している時に
ずっと胸にあった違和感は
この二極の成り立ち
陰陽の仕組みの概念が無かったから
かもしれないなと
ふと思った
町を盛り上げる
というスローガンは
同時に
盛り下がるを存在させる事になる
一時的な起爆剤のような取組は
激しい上昇を発生させるけれど
同じくらい激しい下降も発生させる
事が過ぎてから
以前にも増して閑散と感じさせるのは
まさに
急激な上昇と急激な下降の賜物だろう
それに
気づいて調整しながら
中庸を行かねばならないのだろう
これは
あらゆるものに当てはまる
企業もそうだ
経営競争を勝ち抜く為には
他を凌ぐほどの
先進的な何かを発信しなくてはならない
常にパイオニアでなくてはならない
立ち止まるなんて事はあってはならず
株主の為に利益を上げねばならない
常に常に
上げる 上げる 上げる
の働き
中庸から掛け離れ
分離している事には触れないように
本当は
下げて 下げて中庸へ寄せていき
地道な努力を続ける事が求められている
ように思えてならないけれど
そんな事はやれるはずもなく
やるはずもない
その歪みがどんどん明るみになっているようにも思うけれど…
自分自身にも当てはまる
華やかなものに
心を奪われていないか
ギラギラとした賑やかなところに
自分の真実は潜んでいない
太陽の光のような
柔らかく暖かな
皆に平等に降り注ぐ光の中に
隠れる事なくあるものだ
派手にすれば良いものでもない
目立てば良いものでもない
一見地味でも
バランスが良い方法で
細く長く育てられる方法で
取組を重ねていく事が大事なのだろう
昔からある
歴史を刻んで来た古い物は
そんな風にして
何百年 何千年と
そこに存在し続けて来た
正にそれと同じように
ただそこに在るかのように
地味ながらもコツコツと
心を込めて
愛を込めて
重ねていく事なのだろう
それをしっかりと
心に留めておきたい