潜在意識というのは、
「私」「あなた」「彼」「彼女」
といったような「誰か」を示す人称を識別しないそうです。
全て自分の事として認識するのだとか。
「あの人は仕事をしない」
という表現は、
「仕事をしない」
という部分だけが認識され、
「私は仕事をしない」
という状況を引き寄せてしまうのです。
「私はちゃんと準備して来たのに、
あの人がちゃんと準備してくれないから、
案件が進まない。」
というような時、
「私は仕事をしない」
という潜在意識の認識を叶える為に、
ちゃんと準備をしないあの人を引き寄せてくれているわけですね。
更には、
否定形の表現も認識しないそうです。
「私はバカではない」
という表現は、
「バカ」という部分だけが認識され、
「私はバカだ」
という自己否定の感情を強化してしまいます。
「あの人は口だけで全然やらない。自分に都合の良いようにばかりで腹がたつ。嫌いだ。」
といった誰かの愚痴を言ったりすると、
人称を識別しないので、
「私は全然やらない。私に腹がたつ。私が嫌いだ。」
と、それらは全て自分への否定になります。
顕在意識よりも潜在意識の方がパワフルで、
具現化の力があります。
「思考は現実化する」
と良く言われていますが、
このような仕組みで潜在意識に影響を与え、
いつもそれが叶っている状態なのですね。
「周りは自分の鏡」
思考により影響された潜在意識が、
心の中を顕現して自身に示してくれています。
それらを良く観る事で、
今の自分がどのような思考なのか、
どのような思い込みがあるのかを知ることが出来るのです。
その為には先ず、
相手の良いところを見つける事から練習します。
仕事が出来ないと思っていても、
出来ている事もあるはずですよね。
ほんの些細な事でも良いんです。
挨拶をしてくれる。
ちゃんと目を見て会話をする。
そんな事で良いんです。
すると、
出来ないと思っていた仕事でも、
実はほんの少しずつ成長しているのが見えて来ます。
5つ間違えていたのが4つになり、
作業の前に確認してくれたり、
紙一枚の僅かなものであったとしても、
成長している事に気付けるはずです。
いや、それはどうよ?!
なんて否定的に感じた方は、
相手の前に先ずは、
自分自身の良いところを見つける訓練をしましょう。
自分の良いところを見つけられない人は、
他人の良いところも見つけられません。
自分自身が「認めて欲しい」という欲求に溢れているので、
他人を認めるより先に自分を見て!という、
渇望の色眼鏡で相手を観てしまっているからです。
結局のところ、
相手に不満があったり愚痴ってみたり、
指導してもキチンと働いてくれなかったりで、
感情を揺り動かされるというのは、
自分自身への否定の気持ち、
自分自身への承認の不足、
自己否定、自己嫌悪、承認欲求、
そう言った事が根底にありますよ、
という現れでもあるという事です。
事は上手く進んでいるのに満足が得られない、
そんな場合も同じです。
先ずは自分。
自分を認める事から、
自分の良さを見つけるところから始まります。
私には価値がある。
私は素晴らしい。
よく頑張ってるね。
今日もちゃんと朝起きたね。
しっかり食事もしたね。
仕事も行ったね。
凄いね。
今日も可愛いよ。
あの人の話、ちゃんと聴いてあげれたね。
いつもより穏やかに過ごせたね。
素晴らしいよ。
愛してるよ。
そんな風に、
自分を認めて優しい言葉をかけてあげます。
否定的な言葉ではなく、
肯定的な言葉を使って。
もしうっかり否定的な言葉が出てしまったら、
すぐさま
「今のはうそ!間違い!取り消します!」
と手で煙を払うような仕草と共に取り消して、
新たに言い直してください。
有り難い事に、
思考が現実化するのにはタイムラグがあるので、
その間に修正も出来るのです。
難しく考えなくて良いから助かりますね。
何事も実践を繰り返して習得する必要があります。
何度も繰り返し行って、
自分と一体化させなくてはなりません。
そうなった時、
自分の口から発する言葉が変わります。
言葉遣いが変わります。
それがどれだけ自分に影響を与えるのかを知れば、
恐ろしくて使う事など出来ませんから。
美しい言葉は美しい波動を放ちます。
自身が語るだけで、
周りに素晴らしい影響を与える事が出来るのです。
そして、
心地良い環境を自分に与える事にもなるのです。
そんな変化を楽しみながら、
自分を観察してみると面白いでしょう。
全ては自己責任。
そう言われる所以も理解出来ると思いますよ。
内側の美しさをそのままに、
この世界に反映させていきたいですね。