人は、
無意識の固定観念から価値観を捻出する。
わかりやすいもので言えば、
いわゆる「常識」というものが、
自分の中の物差しとして固定観念になりやすい。
その常識は、育った環境や人間関係により異なる。
ごく一部の小さな世界でしか通用しない考え方でしかないのだが、
多くの考え方に影響されやすいのが人間。
無意識のうちに周りからの影響によって、
「こうすべき」
と言ったルールを自分に据えてしまう。
そしてそのルールに基づいて、
「私はこうあるべき」
と自分の価値を拘束してしまい、
あの人の方が凄い、
私には能力がない、
私はおちゃらけ担当だ、
女性らしさなど持ち合わせていない、
男性らしさなど持ち合わせていない、
色気はない、
男気はない、
チヤホヤされてはいけない、
目立ってはいけない、
優しくあってはならない、
怖がられキャラを保たねばならない、
イジられキャラを保たねばならない、
人の上には立てない、
どうせ私なんて、
などの自己否定の枠を生み出してしまい、
そこから抜け出る事が出来なくなってしまう。
抜け出る事を「恥だ」とさえ考えてしまう。
そんな人が多いのが今の世の中だ。
天地がひっくり返る、とよく記すけれど、
それは、
これらの価値観を全て打ち破る事も意味する。
自分がこれまで「正しい」と思っていた事は、
実は間違っていたのではないか?
それらを一旦辞めてみたらどうなるだろうか?
こちら側ではなく、あちら側を覗いてみよう。
と、これまでとは違う世界に足を踏み入れる事も意味する。
現状を変えようと思うなら、
自分を縛るものを解かねばならない。
何が自分を縛るのか。
それは、
環境でも人間関係でも仕事でもない。
自分の価値観、固定観念だ。
これは本当に自然に、
無意識に空気のように自分を縛っている。
そうか、では価値観を変えよう!
と意識した人でさえ、
全く気付かずに価値観に自分を拘束させている。
わかりやすいのは「キャラ」だろうか。
今までおちゃらけキャラでいたのに、
今更物静かになんて出来ない。
女性らしくなんて出来ない。
男性らしくなんて出来ない。
恥ずかしい。
ってね。
単なる幻想だよ。
そんな事ないよ。
それは単に、
自分の意志でそこに留めているだけの事。
井の中の蛙状態なだけだよ。
よく見るんだよ。
よくよく見るんだよ。