ただの棒切れのようになっていた紫陽花に、
青々と葉が茂り、
小さなお花をつけ始めたと思ったら、
夏が迫るにつれ少しずつ開きだして、
かつて咲き誇っていた姿で再会を果たした。
2年前にいただいた紫陽花。
今年の春の始めは枯れ枝のようだったのに。
再び開いたお花を見て、
そうそう貴方はこんなお花だったね、
と記憶を蘇らせてくれた。
この紫陽花は、
自分が何者かを知っているんだろうね。
だから、
冬場はカラカラの枯れ枝、
棒切れのような姿のように見えても、
時が来ればこのお花を咲かせる。
少し特殊な品種なのだけれど、
今年は違う感じのお花を…なんて事はなく、
ちゃんとそのお花を咲かせたよ。
周りがどう思おうが、
彼女の最善の1年のサイクルに従って、
咲くべき時にお花を咲かせたよ。
今は耐え忍び、
今は蓄え、
私が咲くべき時はこのタイミングだ。
全部知ってるんだね。
本当に素晴らしいね。
とっても美しいよ。