年齢の節目、
人生の切替のタイミングに、
自分に集中する時間をギフトにする事を決め、
遂に実行。
ただいま。
沢山の「おかえりなさい」が嬉しかった。
ありがとうございます。
ゴータマ・ブッダが悟りを開いたとされる
【ヴィパッサナー冥想】
の10日間コースに参加してきました。
ヴィパッサナー冥想とは、自分の身体の反応を通して得た体験から、物事をありのままに観る事を学ぶもの。生きる技です。
物事は全て過ぎ去るもの、流れ行くもの、変わっていくもの、無常である事、
【アニッチャ】を信頼し、
明晰な平静な心で、ただ自分を観察しなさい。
その自分の身体を通した経験から得たものだけが、
真実であり現実。
世は無常である、それは自然の法。
それを理解して、愛と慈しみの心で以って、
人への貢献の為に働きなさい。
そして、幸せになりなさい。
幸せでありなさい。
そんな教えでした。
身体の細胞の一つ一つの働きさえ知らない私。
少しは見つめる事が出来たかな?
【聖なる沈黙】により誰とも目を合わさず口も利かず、
ジェスチャーもダメで、
ただ1人修行しているかの如く振舞わなければなりません。
ヴィパッサナー冥想に入ってからは、
何があろうとも動いてはなりません。
身体の感覚を得るために、
運動もしてはいけませんし、
ほんの少しのストレッチしか許されていません。
しかし、
そのような戒律、様々な制限があるからこそ、
純粋に自分の身体観察する事が出来ます。
自分の身体で体験をする事で、
逃れられない真実を得ます。
それは、
それぞれがそれぞれにしか経験の出来ない事、
私にしか経験の出来ない事でした。
休憩中は中庭で自然の中に身を置いて、
様々なエネルギーをいただきました。
(写真は別の場所です)
蛇がニョロニョロと這って来て、
私の座る台の下に入り込み、
あっちに行ったと思ったら戻ってきて、
そして去って行きます。
それをただ観察している私。
アニッチャの原理はこういう事なんだな、
と教えてもらいました。
トカゲ、ヤモリ、蛇、小鳥、鹿、
様々な動物達を目の当たりにし、
彼らの瞳をこの目に写すと、
あぁ、仲間である彼らを食す事は出来ないな、
とかんじました。
ここに住まうという営み、
我々と彼らは何ら変わりありません。
その命を奪うというのは、
やはり正しくないな、と。
ただそこに居ただけで、
ただ観察していただけで、
得たものがありました。
辛いなぁと感じる時でも、
この中庭の魔法のようなエネルギーによって救われ、
だからこそやり遂げられたように思います。
自然の力の偉大さを再確認。
有難い環境の中にいたんだと再確認。
辛いなぁと感じる時もあったけど、
下界に降りてきたら耳が聴こえなくなったりもあったけど、
帰宅した時には、
帰って来られる場所がある事の有難さ、
柔らかなお布団で眠れる事の有難さ、
何より、
「おかえりなさい」がある事の有難さを、
染み入るほどにかんじました。
自分自身を含め、
当たり前だと思っている事がまだまだあり、
勘違い、思い違いをしている事もまだまだあります。
よく観なくては。
よくよく観なくては。
物事は、
「知る、感じる、味わう、わかる」
と、その時その時の段階に応じて自分に融合しますから、
ただ謙虚に丁寧に、
実践あるのみですね。
言葉は万能ではありませんので、
あまり上手く書けませんけれど、
本当に良い経験でした。
ただいま。
ありがとう。