「1歳から100歳の夢」
という本があって、時々読み返します。
実年齢、1歳から100歳までの方々に、
今の夢は何かを書いていただいたものが、
写真と共にまとめられた本です。
1歳はさすがに文章を書くのは難しいですね。
だけど、ありのままを楽しみながら、
色んな色でくるくる描いたんだろうなぁと思いますね。
今を生きる楽しさを感じます。
小さな子供たちの表現方法は、
文字ではなくて絵。
大きなビジョンを紙に現します。
しかし、
あれから5年も経てば、
その絵に言葉が添えられ始めます。
自分の想いを言葉で表現出来る知識が、
この頃から身についてくるんですね。
成長における1つの節目です。
そして、この頃までは、
親の役に立ちたい、
人の役に立ちたいという想いが夢を表しています。
また更に5年が経てば、
少しずつ「私は何者か」を意識し始めるみたいです。
11歳の彼女は夢がないと語ります。
20歳までの9年間の間に見つけたいと。
これまでの子供たちの「夢」は、
正に「夢」のような壮大なもの、
宇宙や想像の世界を現実に引き起こす、
というようなものがほとんどでした。
しかし、彼女が語る「夢」とは、
現実的な職業や立場などの具体性を帯びているように感じます。
これもまた、
成長における1つの節目ですね。
この先は、
自分がなりたい職業というのが「夢」として語られるようにます。
野球選手になりたい、医者になりたいなど。
具体的なものが増えて来ます。
自分が達成して喜ぶ事、
それが「夢」。
どんどんと、
自分に自分にと意識が向かっていくんですね。
しかし、
結婚して家庭を持ち、
歳を重ねるからこそ生じる様々な経験から、
また1つの節目を迎えます。
大小様々あれど、
何かしらの障壁を越える事も経験して行くにつれ、
意識が少しずつ外に向いていきます。
自分という核を強く意識しつつ、
外への貢献を考え始める、
そんな1つの節目を迎えます。
そうして更に年齢を重ねていくにつれ、
今日までの命について想う機会が増えていくのでしょうか。
お人や世の中への貢献という想いから、
お人や世の中からの献身への感謝が心を満たし始めます。
自分という小さな世界から、
数十年という年月を重ね全ての人への感謝、
それによって生かされている命への感謝、
全ての人の幸せを願う想いへと変わります。
よりワンネスの意識が深まっていくのです。
そして100歳。
何が夢かもわからずに、
ただひたすらに生きて来たけれど、
人の喜びを自分の喜びと感じる事ができ、
自分は満たされている事に気付き、
世界の美しさを確かに見つめながら、
美しい笑顔を見せてくれるのです。
1ページ1ページめくりながら、
100人の夢を読み進めていくと、
そんな様々な想いの移り変わりを感じる事が出来ます。
愛に始まり愛に終わる。
そんな「夢」を見ながら、
私の今の夢は何だろうかと想うのです。
あの時の私の夢は?
今の私の夢は?
最後の私の夢は?
そんな事を想うのです。
あなたの今の「夢」は何ですか?
私の夢は、
5年前とも明らかに変わりました。
この先も変わるのかもしれません。
私の魂が喜ぶように、
様々な夢を抱きながら「今」を生きる。
様々な節目を待ちわびて、
そんな風に年齢を重ねて生きたいと、
改めて強く想います。
おススメですよ。