若い頃は、
これをこうするんだ、
こうなってやるんだ、
この道しかない、
こうあらねばならない、
などなど、
若さ故の熱いエネルギーと情熱とで燃えていたけれど、
自分の人生を責任を持って歩んで行くという想いと共に、
少なからず「気負い」があった。
「気負い」こそ若さの象徴なのかもしれない。
それが経験を重ねる事によって、
気負いは影を潜め、
「責任」をしっかりと持って行動する人が、
同じ年代の方にも多く見られる。
それは、慎重になって行動に制限をかける事もあるのだけれど、
そういう意味よりも、
無駄にエネルギーを消費する事なく、
本当に必要なところを冷静に判断して、
大事にエネルギーを使っている印象。
しっかりと責任を持つし、
覚悟もあるし、
独り善がりじゃない。
その違いを理解して行く事も「大人になる」という意味であり、
成長なのだろうと思う。
私たちは自分の人生を、
自分の責任で以って彩っており、
丁寧に謙虚に真摯に経験を積んでは学びを得て、
自分を豊かに人を幸せにしている。
誰も苦しむ事なく、
誰も力む事なく、
自由に楽に為して行ける。
その必要を理解する為にも、
若気の至りや気負いは必要で、
そんなコントラストを楽しめるのも、
私たちの素晴らしいところなのだろう。
今なお気負っている事はないか、
そろそろ確かめておきたいお年頃。