過去に生きるのを辞めるのはとても簡単。
「やーめた」
そう決めればいいだけ。
今この瞬間に辞めると意図すればいいだけなのだから。
よくよく感じてみると、
今この瞬間には「過去」はなく「今」しかなくて、
鏡を見て寝ぼけ眼で身なりを整える私、
しか存在していないとわかる。
なのに、
誰かにこんな事をされた、
こんな事を言われた、
腹が立つ、
信じられない、
許せない、
考えられない、
という思いに心を支配され、
沸々としてしまうという事は、
感情に自分を明け渡し、
「今」を生きていないと言う事を意味する。
それは本望ではないはずだ。
そこから脱却するには、
今この瞬間に、
そんな感情を心に宿すと決めているのは、
他の誰でもない自分だと気付く事が重要だ。
もちろん、
生まれた感情は極限まで味わい尽くせばいい。
そうしなければ、
不完全燃焼でシコリが残るから。
でも段々と慣れてくると、
感情の炎すら上がらなくなる。
燃えて灰にならないうちに、
燃えかすにならないうちに、
大きな塊のまま心から排除する事が出来るようになる。
過去に囚われ、
過去に生きる事を選んでいるのは、
その感情を植え付けた(と思い込んでいる)相手のせいではなく、
全て自分で選んでいる事なんだ。
過去に生まれた沸々とした感情は、
怒りが火種となって己の心を焼き尽くす。
長い目で見れば自虐行為にあたるんだ。
そう理解した上で決意すればいい。
「やーめた」
そうすれば、
今ココに自分を戻す事が出来るよ。
あの人はあぁだったけど、
こうしてくれる人がいるからこの人たちを大事にする!
なんていう条件付きの自分へのなだめ方も、
最初はいいけど、
いつかは必ず離れないといけない。
条件という制限を自分に課してしまうと、
いずれそれが「今」から遠ざける足枷になるから。
バランスを大切に、
今の自分に合わせて対応を変えていこう。
今この瞬間を生き、
何事にも心を左右されない自分、
条件も制限も制約も、
何も課される事のないありのままの自分を生きる。
愛に生きる私に還る。
時々私もグラつくから、
自分への戒めも込めて。