木を植えた男

 

木を植えた男

木を植えた男

 

 

「木を植えた男」

タイトルは知っていたものの、しっかりと読んだ事のなかった絵本。

 

図書館に立ち寄った時にたまたま目に留まり、一気読みした。

 

 

 

 

かつて栄えていた街は廃れ、木々も育たず重苦しい風が吹き抜ける死の街と化していた。

そのずっと山奥に1人の男が。

 

彼は、

誰の目にも触れる事なく、

第一次世界大戦

第二次世界大戦の戦火と荒廃もどこ吹く風で、

何万、何千万ものドングリを植え続けた。

 

時に、1万ものかしわの木が育たぬ事もあったが、

それでも諦める事なく、

死と化した土地に喜びの伴侶をとの想いだけで、

試行錯誤を繰り返しながら植え続けた結果、

緑が戻り、森に育ち、

水が流れ、動物たちが帰り、

たった1人の男の所業とは知らず、

街に住む若者が移り住み、

役人たちが管理をし始め、

命の営み、エネルギーが溢れ、

穏やかな風が吹くまでに蘇った。

 

 

それでもその男はどこ吹く風。

そこから更に奥まった土地で、

身体の許す限りドングリを植え続けた。

孤独を耐え、

ただ1人。

実に、陰徳の極みである。

そして、養老院にて生涯を終える。

 

彼が亡き後、残されたものは、

人々が幸せに暮らせる自然溢れる環境と笑顔。

そして、

二度と荒廃せぬよう、皆で守ろうという想いだった。

 

 

 

 

 

 

 

未熟な私にとっての救いは、

その男の存在を知る者がただ1人でも存在した事。

 

とても深く染み入った。

その男のように、

私の中に貫ける真なる想いを掴み、

揺るぎなく歩む強さを宿せるよう、

引き締まる想いがした。

 

聖なるタイミング。