心理学を学んだ時に、
講師の先生から繰り返し言われた事は、
相手を変えられると思うな、
という事。
自分は相手を変えられるという自惚れや慢心は、
エゴを引き出し、
メサイヤコンプレックスへと変化する事になりかねない。
本来の目的からはかけ離れてしまい、
自ら火に飛び込む事態を招く。
だけど唯一、
人を変える方法がある。
それは、
自分が変わる事だ。
(想像出来ただろうけれど。)
自分が変わる。
見方、視点を変える。
捉え方を変える。
在り方を変える。
それらの変化によって、
相手の言動の受け止め方が変わる。
つまり、
相手が変わって見える。
実際には相手は何も変わっていないのだろう。
こちらの捉え方が変わったのだから。
だけど、
こちらが変わった事に影響されて、
相手も本当に変わる事がある。
相手が変わった事に影響されて、
またこちらも変わっていく。
互いに研鑽し合うのだろう。
ただし、
こちらが相手を直接的に変えたのではなく、
相手が自らの意志で変わる事を選択しただけだ、
という事を理解しておく必要がある。
逆も然りだ。
相手に直接的に変えられる事はない。
自らの意志で変わる事を選択しているのだ。
結局のところ、
相手を変えたければ、
先ず自分が変わらなければならないという事。
ご縁のある方ならば、
先に書いたように研鑽し合って相手も変わる。
お役割を終えた方ならば、
そこでご縁も終わりを迎える。
自分次第、とはわかっていても、
どうしても相手に何かしてやろうかと思うもの。
その感情をコントロールするために、
一度深呼吸して、
「鏡」を覗くクセを身に付けておきたいと思う。